雪とユキ 一姫二太郎の父やらせてもろてます

長女 雪ちゃんと長男 ユキ君の父、りょうさんのブログ

【人間力に触れる①】諦めず情熱を伝え続ける恩師 上司Aさん【連載】

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おはようございます。

今日から連載『人間力に触れる』が始まります。

ゆとり教育の典型であるどうしようも無い新入社員だった私に、良い影響を与えてくれた元同僚5人の人間力について、毎週水曜日に1人ずつ書いていきたいと思います。

 

【シリーズの前置きはコチラ】

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【目次】

 

 

 

 

初めての上司が恩師です

Aさんはどんな人?

新卒で入社し、初めて配属された営業課の上司Aさん。

その方は上司と言うより、私の社会人としての恩師である。

 

どんな人かというと、頭がきれるタイプだが、人当たりが良く、人を緊張させない方。

更に一見クールな雰囲気ではあったが、とても情熱に溢れた人だった。

 

 

できないゆとり新入社員

入社したての私は、同期と比べても明らかに出来が悪く、同じミスを何度も何度も繰り返していた。

納品に行っては製品を間違え、また事業所に取りに戻り、再度行く、なんてのが当たり前。

 

Aさんには沢山迷惑をかけた。

同行中に得意先の車にぶつかり、その処理を得意先の人としてくれたこともある。

あまりに私がミスをするので頻繁に得意先に呼び出されて謝ってもいた。

そんな頃は、私はAさんに申し訳なくて、いつもどうAさんと接すれば良いかわからなかった。

 

 

真心フォローアップ

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Aさんはよく言葉をかけてくれた。

仕事の仕方、人との距離の取り方、ビジネスマナー、プライベートの話。

私の事も聞いてくれたし、自分をさらけだしてもくれた。

 

Aさんの指導には愛があった。

何も知らない私と同行しては、

 

『こうやってやってみたらどうや?

アカンかってもケツ拭いたるから好きにやってみ。

じゃあな。おつかれ。』

 

そう言って手を振って帰って行く。

ダメだったら、肩をポンポンと叩いて、笑いながら、

 

『そうかそうか、まあ次頑張ったらええやん。ようやった。』

 

と褒めてくれるし、僅かながらの結果を出したら、

 

『すごいやん!やったなぁ』

 

と共に喜び、褒めてくれた。

そこにわざとらしさはなく、心から話してくれていることを感じることができた。

 

初めて怒られた時のことも覚えている。

毎日納品にいく得意先で、ある商材が他社のものに切り替わっていた。

それをAさんと同行中に見つけた。

 

『なあ、毎日ここに納品来てるんやろ?

ちゃんと見てないとあかんやんか。納品するだけが仕事じゃないんやで。

自分が何を入れているか、他者が何が入っているかしっかりわかっとかなあかん。

いつも狙われてると思っとかなあかんし、そうやってお前も狙って行かなあかんねん。』

 

営業として当たり前のことだが、私にとっては初めての出来事でとてもショックだった。

私の商材を取ったのは、よく挨拶をしてくれる他商社の人だった。

でも、これが営業の世界。

それを思い知らされた。

 

 

信じ抜く強さ

Aさんは本当にダメな私を見捨てなかった。

 

ある得意先Xの担当者は強烈な女性だった。

納品後に『消えて』と言われた事もあるし、行けば机に足を乗せてふんぞりかえっている時もあった。

 

そんな人に対して、毎日毎日納品ミスをする私。

Aさんもよく謝りに呼び出されていた。

 

そんなある日私はAさんに呼び出された。

ついに私は、得意先Xの担当を変えてくれと通告されたらしい。

Aさんは、考えた結果、申し訳ないけど一旦担当を外させてほしいと丁寧に説明してくれた。

私はただAさんに申し訳なかった。

 

それからしばらくして、私も少し慣れてきた時。

Aさんに、ここを担当してもらうと言われた。

担当の先輩が異動になって空いた先だが、その地区ではかなり大きな商社だった。

 

私は、直接ユーザを回るより、商社の大人数の営業マンにお願いして多くのユーザにアプローチしてもらうという仕事の方が向いていた。

大人数の名前と、多くの案件を記憶するのが割と得意なのだ。

手探りだが、やりがいを感じていた。

 

 

そして、その後Aさんは東京に異動になった。(こちらは関西)

 

私は驚いたが、新しい得意先では結果が出てくるようになった。

Aさんが私を見捨てず、私に合うと思った先に配置をしてくれたおかげだ。

 

これには以前からおっしゃる、

 

『ケツ拭いたるから、好きにやってみ』

 

の心がある。

こんな私でも最後まで信じ抜いてくれたのだ。

 

 

Aさんとの別れ

Aさんは事業所近くのマンションに住んでいて、私もAさんのススメ(実家が遠い為)で1人暮らしをしていた。

Aさんとはかなり近くのマンション。

Aさんはマンションを出ることになるので、布団の下に敷くスノコをくれるという。

これがあれば通気性がよくなり、布団にカビが生えにくい。

 

マンションの前にスノコを持ったラフな私服のAさんが来てくれた。

 

『スノコ、もう捨てるだけやからさ。

一応拭いといたけど、汚れてたらごめん。

頑張ってな。じゃあな。』

 

そんな感じで笑いながら手を振り、帰っていった。

最後まで部下の気を遣ってくれた。

Aさんの後ろ姿は眩しかった。

 

 

 

おわりに

皆様も恩師はいますか?

私はこの上司以上に尊敬する上司の下に今のところついたことがありません。

それが、新卒の一発目に当たった事。

これは私の社会人人生で1番の幸運だったと思います。

 

私にAさんのマネなどとてもできませんが、人に対しての向き合い方について、とても勉強させて頂きました。

 

『諦めず情熱を伝え続ける恩師』については、以上です。

 

 

ではまた来週!

 

 

あとがき

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それから、私が退職して、次の会社の最終面接で東京に行く時、Aさんに連絡しました。

するとAさんはうちに泊まっていけと言うのです。

焼き鳥屋に連れて行ってもらい、家にも泊めてもらいました。

本当に有難い思い出です。

 

それからAさんは、会社ではさらに上に登られて行き、営業のトップのポジションになられたと聞いています。